
京都芸術大学
KYOTO UNIVERSITY OF ARTS
イルミネーションに関わる
先生にインタビュー
イルミネーションプロジェクトに関わる先生2人にインタビュー!
今回インタビューしたお2人は、写真や、映像、光についてお仕事をされている経験があり、その観点から今回のイルミネーション、それぞれのイルミネーションにまつわるエピソードを語ってもらいました。
先生紹介

森岡厚次
イルミネーションプロジェクト担当教員
プロジェクト全体の教務を担う
現代美術(立体造形、写真)を専門としている

原田悠輔
イルミネーションプロジェクト担当教員
プロジェクトの制作を中心に様々な分野に関わる
彫刻を専門としている
写真の知識があるお2人に、まず、今回のイルミネーションを踏まえて、シンプルに正面から撮る以外におすすめの撮り方、おすすめの角度はあるかを尋ね、他にも撮影時に意識していること、写真のコツを先生方のエピソードを交えながら語ってもらった。
大学および
今回のイルミネーションを正面以外で撮るなら?
インタビュー生徒)来てもらった人達にぜひ正面で撮る以外にもこんな撮り方があるんだ、というのを知ってほしいので、先生の観点からおすすめの撮り方とかなどはありますか?
森岡)やっぱりあのオブジェの中心のミラーボールを撮ってほしい。
ミラーボールの周りにLEDライトが張り巡らされているけど、あの線って青く映ったり、ピンクに映ったりする。周りの枠を白く塗っているから、LEDのRGBの色に反射してそれが写真ならではの表情になっていると思う。
だから、シャッターを押すタイミングによって、紫っぽく映ったり、青っぽく映ったりする。
白色の光は全部の色を出しているから、ちょっとのタイミングで(カメラが)レッドを拾うのか、ブルーを拾うのかでかっこよく見える。
それがオブジェの正面体の美しさだったり三角形の幾何学的な模様も(合わさって)綺麗に映る。
大学の子はテラスから撮ると、今回の作品は重なり、レイヤー構造になっているのでそれが良く見えて良いと思う。
原田)うーん…正面以外だと、正面から横に抜けて歩いていくときの道の、光の動きかな。
目で視るのと、カメラ(ファインダー)を通しながら歩いて被写体を探すのが(目で視るのと違って)好き。撮影するときに、自分の目で撮るものを探すのではなく、カメラ越しに、カメラのファインダーを覗きながらカメラ越しに歩いていく、というのがおすすめかな。ちょっと危ないけど。(ちゃんと安全を確保しつつ)
今回のイルミネーションは北白川通りに通る人がどう見えるかを意識して作られているので、正面以外になると、光が目に入るところから視界から抜けるまでの道中を見てもらっても良いと思う。
イルミネーション、光を撮る時のコツなど
生徒)次に今回のイルミネーションも含め、光や、イルミネーションを撮る際のコツなどはありますか?
森)見る角度を意識して撮ってもらいたいけど、やっぱり今はインスタとかで、自分を入れてどう撮るか、というのに重きを置きがちというか、意識しがちなので、自分を入れつつどう背景を入れるか、というのを考えたらうまくきれいに(背景として)撮れるんじゃないかな。
原)(自分が)意識するときは、光をたくさん入れるか、(周りの物を)どんどん省いて何か対象に近づいて撮るかのどっちか。
それこそ単焦点のレンズだとその違いが出る。全部をフレーミングしても良いし、逆にフレーミングを切ることで奥の広がりが見えたりする。
やればやるほど手前とその奥の距離がカメラで撮ると(ピントの)ボケになるので写真でしか出せない奥行き感が出せる。
今回のイルミネーションで言うと真ん中のオブジェによって周りのナイアガラライトをぼかすと幻想的に映ったりもして良い感じになると思う。
また、写真はフレームで撮るから、上下左右は切れてしまうけど、前後に関しては撮ることが出来る、撮れてしまうので、写真は一枚の平面だけれども、(撮る人の)目の前の空間を圧縮しているので平面じゃない感覚を持っているのでそういった遠近感、距離感、空間を意識出来たらいいなと思う。
光を撮るってことは、光っているものがあれば、光が反射されている、光らせてもらっている何かがあるわけで、そういった関係があるからこそ影が出来る…ある種物語のような関係が、瞬間的ではあるが、時間軸を感じられるので、そういったことを意識しても面白いんじゃないかな。
イルミネーションのエピソード
生徒)最後に過去のイルミネーションプロジェクトや個人的なイルミネーションでのエピソードをお聞かせください
森)大学のイルミネーションだけでなく、僕自身も、ライトを使った作品、ライティングを使用した作品を作ったり、関わったりしていて、別プロジェクトでもライトを使ったプロジェクトをしていたりするけれど、「何で人は光に魅力を感じるのか」を日々感じている。
光はどうしてこんなに人を引き付けるのか、ただ単に綺麗だけではないような気がしていて、人々は光を通して何かを感じているのではないかと思っている。
僕自身は、いつもこの時期、秋から冬にかけて、ライトアップされると、時の移り替わりのような、時間の速さ、時間の流れみたいなのを感じるので、光と時間は自分の中でつながるなあ。
あとは理事長が仰っていた、大学の前が依然暗かったので学生たちに元気を与えようとした、という事がきっかけでイルミネーションが始まったという事を聞いて、心打たれた。
大学の階段、建物自体が魅力的なので、それを飾り付け出来るというのはみんなにとっても良い経験になったと思うし、このコロナ禍の中、門が閉まっているマイナスな状況を、飾りつけすることによって「ピンチをチャンスに変える」ことを身を持って知ったと思うので、この大学の「芸術の力で社会を改善」していくを学んでもらえたら、その思いが伝わればいいなと思っています。
原)個人的にイルミネーションをここ数年よく見ていて、どっちかというと大きいイルミネーションではなく、小さいイルミネーション、「家ナリエ」をよく見る。
何でそれを見るかというと、(自分の)子供が好きで、夕方になったり、暗くなると子供が「光っているの見に行きたい!」というので夜の散歩によく行っている。
2、3軒歩いて行ったりとか、車で行ったりとかはまちまちだが、子供きっかけで最近は色んなとこに行っている気がする。
さっきも少し話したように、イルミネーションは光があって、照らされるものの関係があるから、イルミネーションを見ている子供の顔が凄くキラキラしてて良い顔をしているのが印象に残っている。
イルミネーションを見る子供の顔を見る自分、みたいな感じでそこでも物語があるし、そういった所からも、イルミネーションを見た思い出っていうよりかは、イルミネーションを見ている誰かの思い出、とかその誰かとの経緯だったりとかがイルミネーションの思い出としてよく残っているからそういう所もイルミネーションがもたらしていることなんじゃないかな。